[Interview] 李 清敬(FC KOREA監督)Page04
Q:東京都リーグに所属する監督や選手の皆さんは基本的には社会人です。仕事とサッカーを両立しながらチームが勝ち上がっていくのは、本当に大変だし、壁にも当たると思います。そういった環境の中でもFC KOREAは関東1部まで上り詰めました。その辺について少しアドバイスを頂けますか?
「私も東京都リーグと関東リーグで6年くらい監督をやっていますが、初めのころは選手もいないし、本当にどん底のところからやっています。11位で降格争いをした時もありました。その時はこのチームどうするの?好きでやっていくの?っていうスタッフも選手も本気モードではありませんでした。
その後、リーグ戦で7位になった時にカップ戦で優勝できました。
それがすごくいいきっかけになり、今後どうやっていこうかと真剣に目標を考えました。スタッフが本気モードを表現することでチームが少しずつ動き、スタッフも選手も同じ方向を向くようになりました。その後は上手くいっています。自分も仕事がある中で、このチームを立ち上げて、やっぱりこれが意義があるということで、今はすごく楽しんで出来るようになりました」
「やっぱり、今自分たちがあるのも東京都リーグがあったからだし、その時に仲間ができたからです。エリースであったり、FC新宿であったりと。
エリースは週に1回しか練習しなくても関東でしっかり戦っています。要は、その一週間を自己責任できっちりやっているということなんです。すごく指導、教養部分が選手に行き届いていると思います。
すごくいいチームだなと思いますし、個人的にはすごく好きなチームです。東京が関東のトップレベル、JFLのトップレベルを目指す意味ではそういった仲間のチームといい意味で繋がりを持って、切磋琢磨して一緒にやっていければと思います」
Q:エリースが好きなチームということですが、監督が個人的に東京のサッカーチームで好きな選手はいますか?
「各チームに絶対一人か二人はいますよね。
まあ、個人的にはエリースに好きな選手が3人くらいいます。Jリーグじゃないけど、外国人が3人いたらチームが変わってしまうみたいにサッカーって上手いやつがチームに3人いたら変わってしまうんだなって思います。エリースにはそういう3人の大黒柱がいます」
Q:その3人とは何番ですか?
「7番(岩間選手)、10番(相馬選手)、9番(近藤選手)かな。あとはいい選手なんてのは本当にいっぱいいますよ」
「サッカーは今、ディフェンスをすごく重視している部分があって、チームとしてはディフェンスが成り立ってないといけない。
攻撃の部分は個々の能力なので、彼らの個性を潰さないようにしないといけない。
監督が100人いたらそれぞれやり方は違うし、日本サッカー協会からも色々な指導方針が出ていますがそれはあくまでもベースであって。そこを色々な発想、クリエイティビティを交える。それがみんな個性じゃないですか。
そういった個性は監督にも必要だし、選手も個性を大事にしないといけない。ただ、みんな勘違いするのは、監督が「これだ!これだ!」とやってしまうと、監督はいい個性を出してるかもしれないけど、選手の個性を潰してしまってる。その部分のバランスが大事かなって思います」
Q:では最後に今年の目標を!
「私自身は今年は残留できればと思っていますが、うちのマネージャーがいつも「1位、2位だ! 全国大会だ!」と言っていただいているので、私もそれについていこうかなと思っています!」
-本日は試合前のお忙しい時に、本当にありがとうございました。
[プロフィール]
李 清敬(リ・チョンギョン)
朝鮮大学校在学中の1980年に朝鮮民主主義人民共和国代表に選ばれ、同年に開催されたAFCアジアカップに出場。大学卒業後は在日朝鮮蹴球団の中心選手として活躍。
引退後は東京朝鮮中高級学校 高級部の蹴球部監督、在日朝鮮蹴球団監督、蹴球団を母体とするFC KOREA(現在、関東サッカーリーグ1部)監督および理事長を歴任。
2002年に在日朝鮮人として初めてJFA公認S級コーチングライセンスを取得